BRIEFING FOR MATSUFUJI-SAN

松藤さん向け 説明ガイド
10/7(火)15:00 本山建設工業 打合せ

MYMArchitects株式会社 松藤様 / Smile株式会社 谷
このシステムが何で、いま何ができていて、当日なにを聞くのか。建設の専門知識が無くても本山建設様に説明できるように書いています。読む時間 15分。

1. 30秒で言うと

マンションの内装工事で使う材料(木の下地材と石膏ボードなど)を、図面から「何本・何枚いるか」数える作業(=拾い出し)を、誰がやっても同じ結果になるようにする Web システムです。

本山建設様の今の困りごとは「拾い出しが人によってバラバラ(一人はExcel、一人は手書き、倍率もバラバラ)」で、その結果 材料の頼みすぎと不足が同時に起きること。ゴールは本山建設様の言葉で 「誰でも同じやり方で同じ結果が出せる」、事務員さんでも出せる、新卒に教えられる、です。

一言で:「いま多田さんの頭と Excel の中にあるやり方を、会社の決まりとしてシステムに入れて、誰がやっても同じ数が出るようにするものです。金額の見積は第2期で、まずは数量だけです。」

2. 用語(これだけ知っていれば話せます)

言葉意味会話で出たら
造作(ぞうさく)マンション室内の木工事全般。このシステムの対象「造作の拾い出し」=今回の仕事
拾い出し図面から必要な材料の数量を割り出すこと「拾う」=数える、と置き換えて聞く
LVL(エルブイエル)壁や天井の骨組みに使う木の棒(27×40×2700mm が基本)。本で数えるAタイプ1戸で約310本
PB/石膏ボード壁・天井に貼る板。厚さ 9.5mm。枚で数える。水まわりは「耐水PB」Aタイプ1戸で壁40枚・天井21枚
木軸(もくじく)LVL を立ててボードを貼る壁。拾う対象はこれだけ「木軸面のみ」=本山建設様の指示
GL工法/GL壁コンクリートの壁にボードを接着剤で直貼りする工法。LVL が要らないので拾わない「GLは別途」「GLは拾わない」
間配り表(まくばりひょう)階ごとに A〜G タイプ別の材料数を並べた、LVL・ボードの発注書今回のデモ③の出力がこれ
タイプ A〜G住戸の間取りの種類。サンプル物件(大淀中5丁目・70戸)は7タイプ×各10戸「Aタイプ1戸分」など
Aダッシュ(A′)同じ A タイプでも最上階などで天井の下地が増える差分。「ベース+加算」で扱うN-8 の質問
DXFCAD図面のファイル形式。寸法がミリ単位で入っていて機械で読める。紙やPDFは非対応「DXFをもらえますか」=Q-02(毎回もらえる、と回答済み)
補足率・ロス切れ端や予備のために掛ける倍率(1.1 など)N-1 の質問
間柱(まばしら)/縦材・横材壁の中に 30cm おきに立てる LVL(縦材)と、横に渡す LVL(横材)N-2・N-3 の質問
F-番号/Q-番号/N-番号F=機能、Q=以前からの質問、N=今回の新しい質問。番号で呼ぶと話が早い「F-11 発注書」「N-2 間柱の端数」

3. 設計の考え方(いちばん大事・ここだけは外さない)

9/2 の打合せで本山建設様は 「AI が全部読み込んで完璧です、と言われても信用できない」「自分たちも保証できない」 とはっきり言われました。一方で「人がなぞって確認する画面」には「それは最高」と言われています。

つまり嫌がられているのは AI の精度ではなく 「検証できないこと」。だからこのシステムは:

  1. AI が図面から壁や部屋を読んで「候補」として色つきで図面に重ねる
  2. 人が1枚ずつ確認して「確認済み」を押す(なぞる代わり)
  3. ずれていたら、1か所だけ実測して合わせれば全体が直る
  4. 確認済みの壁だけが数量になり、発注書が出る
当日このフレーズを:「システムは『正しい』とは言いません。図面に書いてある数字と計算した数字が合っているかを見せて、最後は人がチェックを押します。」
❌ 言わないこと:「AI が自動で全部やります」「人の確認は要りません」。これを言うと一気に信用を失います。

4. いまできていること(10/5 時点)

できたことどう言うか
完了いただいた資料7点(現行Excel・拾い資料・間配り表・発注図面・発注書など)を読み解いた「資料は全部拝見しました」
完了多田さんの Excel の計算式を全部書き出した(係数14種・式9系統)「Excel の中の式を、そのままシステムの『決まり』として登録できる形にしました」
完了A〜G 全7タイプを再計算 → Excel と同じ数字が出た(A だけ LVL 1本差)「同じ図面・同じ式で計算し直して、Excel とぴったり合いました。1本の差は Excel 側の端数の決まりが場所で違うためで、本日決めれば消えます」
完了図面(DXF)から壁の候補 43本を拾い、人が確認する画面の試作「図面から壁を拾って、色をつけて、クリックで確認する画面です」
完了間配り表の形で出力(A〜G 7列)「今の発注書と同じ並びで出ます」
これから階ごとの戸数割付と A′、発注書の残り2系統(枠・棚の図面、その他発注書)、管理画面、操作ログ「10月末に向けて、階ごとの間配り表と拾い出し画面を優先します。発注書の残りと管理画面は11月初旬までかかる見込みです」

数字の覚え方:Aタイプ1戸=LVL 310本(Excel 311)、ボード 壁40・天井21枚。実際の発注は 300本・38枚で少し少ない(→ N-9 で聞く)。

5. 当日の流れとデモの見せ方(40分)

時間やること使うもの
0〜10分進捗の説明(スライド 1〜5)。ベース版の完成条件(スライド3)を「これでよいか」確認P3_進捗報告_20261007.html
10〜25分デモ3つ。順番は ①拾い出し画面 → ②計算エンジン → ③間配り表(画面で見せる順。スライド 6〜8 でも動く)デモページ(elements-demo)
25〜40分確認シートを開き、多田さんにその場で N-1〜N-11 を押してもらう。確認だけの14項目も可能ならelements-checksheet.pages.dev

デモ①拾い出し画面で言うこと

デモ②計算エンジンで言うこと

デモ③間配り表で言うこと

6. 決めてもらう質問(N-1〜N-11)── 何を聞いていて、なぜ必要か

多田さんの Excel を再現する途中で「Excel の中で決まりが揃っていない所」が見つかりました。システムは1つの決まりしか持てないので、どれを「会社の決まり」にするかを決めてもらいます。上の4つ(N-2・N-1・N-9・N-10)が最優先です。

#聞いていること(やさしく)なぜ要るか/決まらないと答えの例
N-2壁の中に立てる木(間柱)を数えるとき、端の分を「+1本」にするか「+2本」にするか。Excel は場所によって混ざっているここだけで Aタイプ1本の差。決まらないと「一致」と言えない「+2本で統一」
N-1ボードの予備の掛け率。Excel は壁 1.05/天井 1.1。前に「1.1 で一律」と回答があったので、どちらに合わせるか枚数が1〜2枚変わる。会社の決まりとして1つにしたい「1.1 一律」or「今のまま」
N-9Excel の計算(311本・40枚)と、実際に発注した数(300本・38枚)が違う。システムはどちらに合わせればよいか合わせる先が決まらないと、合っているかの判定ができない「Excel が正。発注時に減らしている」
N-10コンクリートの外壁の内側に、木の下地を組む面(拾う)と、接着剤直貼りの面(GL・拾わない)がある。図面のどこで見分けているか間違えると LVL が数十本ずれる。凡例の線の種類で分かるならシステムが色分けできる「凡例の線種で分かる」
N-3横に渡す木(横材)が「外壁3本・内壁2本」。その根拠と、会社標準にしてよいか式の係数として固定したい「標準化してよい」
N-4天井の LVL を「1㎡あたり何本」で出している(居室2.3/小部屋2.7/収納3.2・3.6)。根拠と、新しい部屋の種類が出たときの決め方同上「標準化してよい」
N-7壁の計算に使う天井の高さを 2.7m 固定のままにするか、実際の高さ(2.4m など)にするか。Excel は全タイプが 2.7 固定LVL の本数に効く。多田さんの意図を確認「2.7 固定でよい」
N-5材料の発注先が「第1候補/第2候補」とある。使い分けのルール発注書の宛先を自動で決めるため「基本は第1候補」
N-6間配り表の「増減」欄は誰が・いつ入力しているか現場で入れる機能(F-12)が要るかどうか「事務所でまとめて」
N-8Excel の「上階天井」「階高」欄をどういう物件で使っているか(A′ の中身)階層差の機能(F-04)の作り方「最上階だけ」など
N-11Excel の「ダブル」壁と「厚壁2」欄は何に使うか壁区分の定義のためメモで教えてもらう
進め方のコツ:多田さんに確認シートを見てもらい、ボタンを押してもらうだけで OK。理由は「メモ」に一言。その場で決められないものは「後日」で構いません。N-2・N-1・N-9・N-10 の4つだけは当日に決めてほしい、と伝えてください。

7. 確認だけの14項目(資料から読み取った「当方の理解」)

これは新しい質問ではなく、いただいた資料から当方が読み取ったことが合っているかを押してもらうだけのものです。確認シートの各設問に「開発側で資料から確認済み」と書いてあります。

項目当方の理解(これで合っていれば押すだけ)
直天(じかてん)洋室も含め全室に天井の下地がある(天井に直接貼る「直天」は無し)→「天井も要る」を選ぶ
材料約30品目を最初の部材一覧にする。抜けがあればメモ
面数/開口/割付/天床ボードは一般壁=両面・外周とPS/UB=片面/ドアの穴の分は引かない/ボードの大きさは壁 900×2500・天井 900×1800/壁・天井・床すべて拾う
耐火/区画/壁種耐火壁は木軸でふかす面だけ拾う/防火区画図は不要/壁の種類は6区分
建具本体/造作材/下地補強/金物ドアは枠だけ/棚・カウンターは拾う(可動棚は現場で実測)/補強ベニヤは拾う/点検口・棚受・支持脚は拾う
書式発注書は発注先ごとに3種類(間配り表/図面つき/簡単な発注書)

8. 聞かれそうなことと答え方

聞かれそうなこと答え方
「AI が間違えたらどうするの?」「間違えることはあります。だから候補として出して、人が確認したものしか数に入れません。確認を速くするのがこのシステムです」
「結局、今の Excel と何が違うの?」「式は Excel と同じです。違うのは、①誰がやっても同じ式が使われる ②図面から壁の長さを拾う手間が減る ③数字の根拠(どの壁の何m)が後から見られる ④発注書がそのまま出る、の4点です」
「設計事務所が変わって図面の書き方が違ったら?」「最初の1回だけ『この図面のこの線は壁芯』と教えてもらう画面を作ります(レイヤー辞書)。同じ事務所の次の物件からは自動です。分からない所は都度お聞きします(Q-20 で合意済み)」
「10月末に本当に使えるの?」「10月末は、階ごとの間配り表と拾い出し画面を優先してお見せします。発注書の残り2種類と管理画面は11月初旬までかかる見込みです。優先順を今日決めさせてください」
「金額(見積)は?」「第2期(11〜12月)です。まず数量を合わせることに集中します」
「可動棚とか細かいものは?」「可動棚は現場実測が基本とのことなので、CAD からは出しません。枠・枕棚・カウンターは拾います」
「紙の図面しか無い物件は?」「紙・PDF は寸法が狂うので非対応です。DXF(または JW)をもらえる物件が対象です」
「数字が Excel より少ないのは?」(N-9)「式は一致しています。実際の発注は端数の調整や在庫で減らしていると見えます。システムはどちらに合わせるか、多田さんに決めていただきたいです」

9. 持ち物・URL・当日のお願い

もの場所
進捗報告スライド(12枚)https://elements-demo.pages.dev/slides.html(デモ3画面が中で動く)
デモページhttps://elements-demo.pages.dev/(トップから3つのデモへ)
確認シート(先方が押す)https://elements-checksheet.pages.dev/ ← 未回答が先、回答済みは最後。「追加の確認」が N-1〜N-11
この説明ガイドhttps://elements-brief.pages.dev/(このページ・本山建設様には見せない)

当日お願いしたいこと(本山建設様へ)

  1. N-2・N-1・N-9・N-10 をその場で決めてもらう(残りは 10/10 までにシートで)
  2. 確認だけの14項目を押してもらう(10/10 まででも可)
  3. 可動棚発注書・その他発注書・額縁発注図面の最新版をあらためて共有してもらう
  4. 次の物件の CAD(DXF)が出たら早めに共有してもらう(設計事務所の違いを早く見るため)
  5. 10月末のレビュー日程(10/29 木 or 10/31 金)
多田さんが「正」の持ち主です。計算の決まりに関する質問は、永田さんではなく多田さんの判断でお願いしてください(Q-06 で合意済み)。

作成:2026-10-05 Smile株式会社(brain) / 内部資料・本山建設様には渡さない